沈まぬ太陽(一)-アフリカ篇・上-

恩地元、国民航空の従業員。期せずして労働組合の委員長に推薦され、桧山社長・堂本常務とバチバチやりあう。ベースアップ、賞与、待遇改善、土曜休暇などを一歩も引かず経営層を追い詰めていき、組合員歓喜。

首相フライトの当日にストライキをするといった脅しで、国土交通省からも社長に指導が入るほど危機的な状況になって、恩地を嫌う堂本派によるカラチ(パキスタン)への左遷人事決定。

未開拓の地で最低限の生活をしながら、家族も現地に呼んで何とか会社との約束の2年間を泥水を啜るように過ごす。

一方本社では、整備不良によるあわや大事故騒動があったが、これを関係者(恩地の同期である行天四郎)が「パイロットの英断」のような触れ込みでもみ消す愚行があり、恩地は国民航空の品位と「空の安全」を憂うのであった。

無事2年間を経て帰国かと思いきや、今度は新支局開設の人事でテヘラン(イラン)への流刑が決定。

ここまでが一巻。全部で五巻あるらしい。楽しみ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA