猪木と円楽

芸能人自死のニュースより、病気や老衰のニュースのほうが個人的には怖い。
近年特に、上島竜兵、三浦春馬、竹内結子といった有名人が自死するニュースで社会全体が暗くなることが複数回あったけれども、それより病気や老衰で弱っていく姿や死に際を見せられるのは辛い。猪木と円楽には何の思い入れもないんだが、自分も例外なく日々一歩一歩死に向かって歩いていることを思い知らされる感がある。
普段ニュースダイエットしていても、これだけ大きな話題はどうしても耳や目に入ってしまうもので。

自分が、そういう状況に近づいてきたということでもあると思う。体に衰えを感じたり暗い未来を想像したり、それらがより現実味を帯びてきたとも言える。
「年には勝てない」という言葉がこれほど残酷な意味だったとは、今まで誰も教えてくれなかった。

両親のことも心配になったりする。掲題の二人に重ねるにはまだまだ健在すぎて恐縮だが、父母ともに2022年現在で57歳。仕事も現役だ。
母はガーデニングを趣味として晴れた日は精力的に活動している。
父は糖尿病の二型を患っているが程度はそれほど重くないようで健常者と同じ生活だ。休日は運動したりツーリングで遠出したり元気そう。
しかしどう楽観的に見積もってもこの状況は20年後には一変するわけだ。
そしてまた今度はあっという間に自分の番が回ってくる。着実に一歩一歩死に向かって歩いてることを思い知らされた有名人の死亡ニュース。

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