気心知れた仲間と飲むと、翌日になって「俺の話、長かったな」とひどく後悔する。
加えて、何だか説教くさい話をたくさんしてしまった気がして、それも嫌になる。
自分は比較的メタ認知能力に長けていると思うのだが、飲んでいるときにはそれが機能しない。
我を失っているわけではないので、誰かが「お前だけしゃべりすぎだ」と教えてくれれば冷静になれると思うんだが。スマートウォッチが検知してくれないかな。
自分が説教くさくなってきたと思う背景には、年長者的な立場で同僚と食事に行くことが多くなってきたからだと思う。
後輩をぞろぞろ引き連れてのっしのっしと歩くやつをクソッタレと思ってたのに、気づけば自分がそうなりかねない状況にある。ただこれに関しては、そもそも大人数で飲みにいかないことを信条としているので、そこまでは深刻化していないと思う。
しかし、構造がそれを許さない。このまま同じ会社でダラダラぬるく仕事をしていれば周りはみんな後輩になっていく。教えられることより教えることのほうが圧倒的に増えていく。
そういう状況でも、謙虚に若い人から学ぼうとする姿勢を磨いておかないといけない。
年長者が本当に磨くべきは、そういうマインドなのであろう。
ところがなかなかお手本がいない。指導したり管理したりする立場でありながらも謙虚に人から学ぼうとするようなお手本が身近にいない。
難しいことなんだろうと思うが、そこに挑戦していきたい。学びをやめたら説教くさい人間になっちまう。