アテナ(2022, 仏)



暴動につぐ暴動、始終暴動、始まって5分で暴動からのエンディングまで暴動。暴動on暴動。

舞台はフランス。タイトルからしてギリシャを想像したが違った。
警察が若者をなぶり殺しにする動画が拡散され、その地区のギャングらが暴徒化。
地区一帯を占拠して、警察と戦争。

殺された13歳の少年は4人兄弟の末っ子で、その兄(三男、ちょんまげ)がギャングのリーダー、さらにその兄(次男、イケメン、主役)が警察でエース職員、長男はクスリの売人という、はちゃめちゃな設定。

最終的に、三男のちょんまげは警察と戦って焼死する。主役の次男はそれに怒り狂って今度はギャング側に加担して暴徒化。なぜか長男を殴り殺す。(家族が大変な状況なのに自分勝手な考えばかりでむかついたのだろう)

恋愛要素とか最後に幸せになるとか、そういう無駄な演出がないのは良かったんだけど、始終暴動で最後はバテ気味だった。リピートすることはないかな。

ラストシーンで、四男である13歳少年が殺されるシーンが出てくるんだけど、犯人の首のタトゥーが強調されているシーンから察するに、極右が警察を装って拡散した動画だったってことかな?

そういう情報操作によって、異なる正義がぶつかりあって全員不幸みたいな結末。現実世界でもたまに見る。一方の思想を煽るようなツイートが対立を生んで、べつにどっちが正しいとかは無いのに、ツイート合戦でお互いメンタル削り合うみたいな。周囲も煽って巻き込まれて全員不幸。少し前に「反応しない練習」みたいな本が売れてたな。そういうことなんだろーな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA