80%を救う判断が仕事

10人いたら8人が喜ぶならOK、7人でもOK、最悪6人でもOK。
そうやって判断して事業を前に進めることが仕事だと思うんだが、なかには「20%の人が反対したらどうするんだ!」と恐怖に駆られて判断できない人もいるようだ。
100人が100人頷く進み方なんてない。いやむしろあったとしても、そこに価値がない。

とあるソフトウェアの設定画面がお粗末だったので、次のとおりの変更を上申した。
・on/offの二値を管理する項目が、”0″ か “1” を直接入力するというクソIFだったのでチェックボックスにする。
・限られたコードしか入力できない箇所が直接入力だったのでプルダウンにする。
・項目見出しが「設定1」「区分1」といった意味不明な名前だったので、ユーザが理解できる表現にする。
・テーブルの件数が増えてくると著しく性能が低下するので、描画を高速化する。
・各入力項目へのバリデートを実装する。(現状はほぼ未実装)

すると、こんな横やりが飛んできた。
「改善するのはわかったが、すべてのユーザに対して許可を取ったのか」
むむぅ。そう来るか。

仮に全ユーザに聞いて回って、99人OKと言ったけど1人ダメだと言ったら、あきらめるのだろうか。
この設定画面のUIの悪さが各地で設定誤りを誘発していることと、我々の手間が増えていることは事実から明らかなのに、それ以上のどんな問題を想定しているのか。
全員のYESがない限り意思決定しないとするならば、経営判断・事業判断をする席は不要ってことになる。

自分だったら、「今すぐやれ」って即断だけどなぁ。
その立場になったことがないからわからないけど、多くの利用者に喜んでもらうのが仕事だと思うんだけどなぁ。

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