(結論、受け取り手のマインド次第?)
一般に、丸投げは悪とされ、一任は権限委譲(良し)とされる。
それが丸投げなのか一任なのか、ふんわりと空気で理解していると思うが、具体事例から抽象化して定義を考えてみたい。
(丸投げの例)
・引継ぎをしないまま新担当者に残作業を渡す
・難易度の高い不具合修正を「あとよろしく」で渡す
・これ明日までな
(一任の例)
・このプロジェクトのデータ移行工程を君に任せる
・君がこのチームの作業管理をやってくれたまえ
・私が不在時の意思決定を君にしてほしい
うーん。共通項で括ることはできても、やっぱり受け取り手のマインドか?
共通項① 言い方
“あとよろしく” ”明日までに” といった 指示する側に放棄の意図 がある言い方は「丸投げ」、逆に”任せる” ”やってほしい” は、フォローや応援の意図 があるので「一任」
共通項② 期日感
突然言い渡すのが「丸投げ」、まだ猶予があることが「一任」
共通項③ 指示する側の理解度
指示する側が内容を理解していないと「丸投げ」、指示する側が背景・意図・内容を理解しているのが「一任」
とはいえ、①言い方が適当なら全部「丸投げ」かと言えば違うし、②期日がぎりぎりだからこそ「一任」の場合もあるし、③内容を理解していても面倒という理由で「丸投げ」する場合もある。
そういった表面的なことだけではない、「相手との信頼関係と尊重の気持ち」があれば丸投げとは感じないだろう。言い方や期日設定といったノウハウだけではないということ。
信頼や尊重の密度が、結局のところ受け取り手のマインドを作るということになる。
逆に、日頃から信頼関係を築いてない人同士では、仕事は成り立たないことになる。
(無論、企業同士は、「社会」という文脈で”信用”関係を築いているから成り立つ)
仲間同士でつまらない足の引っ張り合いや他人批判とかしてると、全部が「丸投げ」感になってそれは仕事の質に影響し、少しずつ業績にも影響が出るんだろうな。