感動させてもらったし、自分も頑張らねばと思うきっかけをもらえて、若いのに精神的にもタフですごいなと心の底から尊敬する。
それはさておき。
やっぱり環境づくりとニッチ戦略(競技選び)だなと思う。
兄弟(姉妹)揃って一流の世界トップレベルってのは遺伝子とかじゃなくて。
まず競技選びが良いと幼少期の成功体験を積みやすい。争う相手が少ないから、人より少し努力できれば賞レースで入賞しやすい。それが成功体験になってまた頑張れる。このループを作りやすい。
それを見て育つ2人目はさらに、「環境」が加わる。身近にトップレベルがいる環境。
2人そろうと相乗効果で切磋琢磨してさらに二人とも伸びる。
トップレベルのアスリートになるなら、「ニッチなスポーツでの兄弟戦略」が最強だとわかる。格闘技とかも同じかもしれない。
メジャーなスポーツは、相手が多すぎて、最初の成功体験が得られずに終わる人がほとんど。
すると、卑屈になりやすい。卑屈になるとダメなところばかり気になる。ダメなところを直すのでは頭一つ抜け出せない。抜け出すのはダメなところを無視して強みを磨いた人だけ。
短所を直すのは長所を磨くより時間もかかる。長所を伸ばせという論調は強くなってきたものの、小学生時代は短所が少ない人のほうが「試合を組み立てられる」から出場機会に恵まれる。全員が長所だけを伸ばしていたら、ゲーム・競技が成立しないんだ。
長所伸ばしに注力していいのは、基礎的な全パラメータを標準値まで伸ばしてからだ。
サラリーマンの世界になると、弱みが表出していない平均的な人が評価される。長所なんて不要で、短所がいかに少ないか、どれだけ「抜きん出ていないか」が重要だ。
個人のパフォーマンスよりどれだけ組織にフィットするかが重要だ。
みんなそんなことは言わないが、実はそういう世界です。