「じゃあ代案をだせ」って

「じゃあ代案を出せ」なんてことは、言わないほうがいい。

いつも1つの答えがあるわけじゃないんだから、「ただ反対する」人がいたっていい。

たとえば、「信号機を立てれば交通事故が減る」ことは、統計的にわかってる。
では事故をゼロにするために、「日本中のすべての交差点に信号機を立てる」という案が出たとする。
反対する人が出てくる。「無理だ」「できっこない」「財源はどうする」「不便になる」「効率が落ちる」

そこで「じゃあ事故を減らすための代案をだせ」って言う。
「代案がないならやるからな?」って。

代案が出なくたって、「多くの人が反対している事実」は尊重したほうがいい。
これが聞けない人のことは、バカと表現するにふさわしい。
で、バカだけは権力者にしてはいけない。

仮に強行したとしても、理解者がいなければ失敗する。みんな心の中には「自分は反対したのに、彼が勝手に決めたこと」と思ってるんだから。権力者が見張ってるときはそら従うフリをするだろうけど、そうじゃないときは滅茶苦茶になる。

で、あるとき従ってないことに気づいて権力者が言う。
「みんなで決めたルールだろ?守れよ」
そうしてまた次のルールを守るためのルールが生まれる。監督者を監督する人ループと同じだ。

だから、組織においては、「こういうことが起きそうな人には権力を渡さない空気」みたいなものがすごーく大事。

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