上腹部MRI検査結果の自己分析(1/2)

いただいたCD-Rは、画像データではなくRADMAXという専用ビューアがセットになっていた。

RADMAXのサマリ画面
シリーズサマリ(1/2)
シリーズサマリ(2/2)

撮影ロットをシリーズと呼ぶようだ。個々のシリーズには数十枚の連続画像データが格納されている。シリーズには、T2_cor, T2_axiといった謎の名前がついている。これらの名前は検査方法・検査断面を表す単語らしく、以下のとおり理解した。

T1・T2の違い・・・T1は脂肪が明るく水分が暗く映る。解剖学的な構造観察に適している。T2はその逆で脂肪が暗く水分が明るく映る。水分を多く含む病変(浮腫・炎症・腫瘍)などが明瞭に描出されるため病理変化をとらえやすい。

Cor・Axiの違い・・・CorはCoronal(冠状断面)を意味し、仰向けに横たわった僕を上からスライスした連続写真となる。臓器の位置を平面的に確認するのに適す。AxiはAxial(横断面)を意味し、仰向けに横たわった僕をロールケーキのように輪切りにした連続写真となる。

単語が専門的すぎてネットで調べてもなかなか出てこないのだが、いったん以下のとおりまとめた。

T2_cor:T2(水分強調)のCoronal(冠状断面)
T2_axi:T2(水分強調)のAxial(輪切り断面)
T1_axi_3d_opp:T1(脂肪強調)のAxial(輪切り断面)、逆位相(Out of Phase)
T1_axi_3d_in:T1(脂肪強調)のAxial(輪切り断面)、同位相(In Phase)。
T1_axi_3d_W:T1(脂肪強調)のAxial(輪切り断面)、Wは意味不明。
T2_fs_axi:T2(水分強調)のAxial(輪切り断面)、fsはFat Suppressionで脂肪信号抑制。
T2_long TE:T2(水分強調)、長いエコー時間(Long Echo Time)で水分が多い組織をより強調表示。
MRCP_BH:MRCP(胆管や膵管の微細な撮影技術)のBreath Hold(息止め)。
T2_haste_LT:T2(水分強調)のHASTE(高速撮影技術)撮影で左側(Left)。
DWI_axi_TRACEW:拡散強調画像(DWI: Diffusion-Weighted Imaging)の輪切り断面で、TRACE-weighted(統合・均質化)。
DWI_axi_ADC:拡散強調画像(DWI: Diffusion-Weighted Imaging)の輪切り断面で、Apparent Diffusion Coefficient(拡散速度)。
RARE:(Rapid Acquisition with Relaxation Enhancement)は、高速スピンエコー。短時間で高品質な画像取得技術。
T2_haste_RT:T2(水分強調)のHASTE(高速撮影技術)撮影で右側(Right)。
MRCP_Caipi:MRCP(胆管や膵管の微細な撮影技術)のCAIPI(並列イメージング技術)、MRCPの高速撮影と高品質化。
MIP:最大強度投影(Maximum Intensity Projection)。3Dデータから最大強度を持つボクセルを選び出し、血管や管状構造を強調する画像を生成。
MIP2:不明

単語を調べて自分なりに咀嚼するだけで1時間以上かかった。いったんここで休憩。

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