中小企業診断士、1年でストレート合格したときの勉強方法を記録しておく。
以前書いたと思っていたが、下書きどまりだったようだ。
これは、IPAのいくつかの試験を合格したときも同じ手法を使っており、ある程度フレームワーク化できている。ポイントは2つある。
1.教材は過去問のみ
これは試験制度がどうなっているか次第だが、過去問と解答が公開されている試験であれば、まじでこれだけでいい。国家資格や公共性の高い団体が運営するメジャーな試験であればあるほど、受験年による不公平や合否率のばらつきがないようにしなければならず、すなわち突飛な問題とか直近傾向と明らかに異なる問題は出せない。そうすると、必然的に過去問が傾向と対策の両方を兼ねることになる。もちろん予備校各社がそれらを分析してもっと効率よく学べるようにしている参考書類は確かに有益と思われ余裕があれば手を出せばいいと思うが、真剣に10年分の過去問に取り組めばそんな余裕はないのである。だから、過去問だけでOK。
2.声で解いて録音
これはめずらしい手法だと思う。まだ同じやり方の人に会ったことがない。
教材とする過去問の1問1問を音読し、解法のプロセスもすべて音読して、それらをすべて録音する。たとえば次のような設問があったとする。
ボイスレコーダーをONにして問題文を音読し、アイウエの選択肢を順に読んでいきながら、「アはLBOの説明っぽいから誤り、イが拒否権付き種類株式だから正解っぽい、ウはクラウンジュエルの説明、カーブアウトは企業内ベンチャーの子会社化だから誤り、エのコントロールプレミアムは支配権の価値分の上乗せだからたぶん違う」といった感じで、だらだら声で解説を入れながら、音声録音をしまくる。どうせ自分があとで聞くだけなのだから、うまく話せなくても全く問題はない。
もちろん解答過程ではわからないことをネットで調べたり考えて無言になったりする場面もあるが、構わずボイスレコーダーを回し続ける。
で、数時間分を録音しきったら、テキトーなツールを使って無音除去をしてきゅっと縮める。
最初はわからないことばかりなので、1問の録音を作るのに時間にして15分とかかかるわけだが、地道に自分用の音声教材を作っていく。手は1つも動かさない。鉛筆もノートも絶対用意しない。こうして10年分の過去問を解説した音声が出来上がる。これを2倍速とかで聞いてれば、勝手に覚えちゃうってわけ。
これね、自分の声ってところが記憶への定着効果が高い要因だと思ってる。根拠はないんだけど、プロの解説って記憶に入ってこない。自分で考えたつたない解説を自分の声で聴くってのは本当に気持ちの悪いことで、脳裏に刻まれる感がある。
これが必勝法だった。