カメラON文化を醸成するには?

久しぶりにオンサイトで出社したのだが、そのなかで「ウェブ会議においてカメラをONにしない人が多い」ということが話題に上がった。顔が見えないと相手も不安なのでONにしましょうとのこと。

ふむふむ確かにと思う一方で、なぜONにすべきなのかをもう少し深堀してみたい。

1.顔面をオープンにすると心もオープンになる。
これについては、以前の記事でもちょこっと触れたジェームズ・ランゲ説が当てはまると言えるだろう。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」ってやつだ。本件にあてはめるとすれば、カメラをONにするからにはムスッとしてたらダメなわけで、誰しも自然と「人に会う顔」を瞬時に作る。表情を先に動かし、そのあと感情を追随させることができる。

2.「相手の顔が見えると安心する」が60%以上
(ソースは特に明示しないが適当に調べたネット記事の多くで言及されていることとして、)リモート会議において相手の顔が見えると安心するが多数派だそうだ。なるほどどうして自分はカメラOFFなのに人にはONを求めがちということがわかる。これが示していることは、みんなOFFにしているから私もOFFでいいよねの牽制状態になっている可能性だ。だとすれば、誰かにゆだねるのではなく、会議のホストやリーダーが必ずONにするというルールだけ作ってしまえば、ドミノ倒しのようにみんなオープンにすると思う。

3.要出席者ではない可能性が高い。
常時カメラOFFかつマイクミュートの人は、ステークホルダーではない可能性が高い。その場においては空気そのもの。次から呼ばないことにするか、あるいはスピーカーとしての役割を与えるかして、その人が参加する意義を組織として確認すべきだ。
「呼ばれたから入りました、常時カメラOFFです、マイクミュートです。」が多いのは、本人だけの問題ではなく、なぜそこにその人が呼ばれているかをその人自身に伝えきれていない組織の問題ともいえる。

でも、こんなことまでコーディネートしないといけないなら、出社のほうがラクだよねってのも理解できるわー。自分の場合、カメラONは全然OKなんだけど、リモート会議だと質問の意思を伝えるタイミングが難しいと思ってる。対面であれば、声という手段でなくとも、ノンバーバルなリアクション(表情だったり、天を仰いだり、沈黙をつくったり)で、今自分は頭にハテナが浮かんでますよーをアピールすることができる。カメラ越しではそういった手段がとれないことが問題。

これはカメラONでもさすがにそこまで俺の機微を見てる人はいないわけで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA