ディベートで、あえて難癖をつけてくる人。
この役割の重要性を考え次の3つに落ち着いた。まとめておく。
1.結論のクオリティが上がる
真向からの反対意見とぶつかり合うことで、こっちサイドの意見の抜け漏れに気づき、軌道修正をすることができる。また、提案者は最初から把握していたことでも周囲が追い付いていない場合には、それらの理解を助ける薬になる。わかりきったことでも指摘を受けて説明することで、提案者ではなく傍観者やフォロワーの理解が早まる。
多くの人の理解レベルがそろってくると、成果物のクオリティも当然上がるってワケ。
2.納得感が醸成される
一つや二つの反対意見が出ると記憶に強く残る。もちろん記録にも。
多くの傍観者たちは、話の中身は覚えてないくせに「あのとき確か議論が白熱したよね」だけはしっかり覚えていて、いろいろ話し合った結果この案にたどり着いてるという「お気持ち」だけはしっかり覚えている。
表現は良くないが、自分(たち)で決めたことだとうまく勘違いさせてやることが大事。
個人的なこれまでの経験・感覚から言えば、作業者が10人いれば6人くらいは「理解はしたけど納得してない」まま従事する人だ。この60%の人種の納得感が醸成できれば、必然的に出力があがり成功をぐっと引き寄せることができる。
3.真の悪魔があぶりだされる
悪魔の代弁者が放つ矢に誘われて、ただ批判するだけ、ただ人に矢を打ちたいだけの人が現れる(場合がある)。こういう人を見極めて適切に対処する、場合によっては距離をとるといった対策が必要。
提案者サイドは、何も慌てる必要はない。悪魔の代弁者は最終的に味方なので、そこにリソースを集中さえしておけばよい。誰かの背中に隠れてしか矢を打てない卑怯者は絶対に孤立したくないので、多き・強きについてくる。
立場が強く、知見も豊富な人が、あえて悪魔の代弁者を買って出るパターンの会議、結構好き。