スライド1枚おいくら万円?

僕のビジネスに、プロダクトはない。いや、結果的にITデリバリーをする場合もあるわけだが、基本的には問題解決を売っている。そうすると、具体的な仕事の成果としては「解」ということになる。

解は、ビジネスシーンでは「情報を示した資料」になる。そうすると、今作ってる資料は、いくらの値段がつくのだろうと考えるようになった。自分が作るスライド1枚、おいくら万円なんですかと。

少し前までは、ITデリバリーが目的そのもので、それ自体が自分の存在価値だった。十年以上そういうビジネスをしてきたので、この思考習慣はなかなか抜けない。気づけば、相手が求めていることを作りたがるクセが出てしまう。つまり、自分がアイディアを持っていたとしても、それより相手のニーズを優先してそれに叶うものを提供しようと考えてしまう。

そう考えるたびに(違う違うっ!)と心のなかで訂正する。叶えるの向こう側でむしろ僕が導くのが仕事。顧客に対する、フォロワー的な仕事からリーダー的な仕事への転換ともいえる。

だから、皆が僕についてくる情報を示した資料が必要だ。資料1つが数百万円という世界。
そうあるためには、当該問題に対して俺が一番長く向き合った人、一番深く掘り下げた人になることは大前提だ。その程度のことで、今日は頑張ったなーとか言ってる場合じゃない。
積み上げて積み上げて、誰も届かないような景色から解を降らせてやる。

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