異次元の〇〇

異次元の少子化対策
異次元の金融緩和
異次元の財政支出

※異次元・・・「これまでと全く異なる」「桁違い」「驚異的」の意味。

期待値コントロールが稚拙すぎやしないか。
政策だから どーん と打ち出す必要性もわかるけども、そこまで先に言ってしまったらもう我々の期待はパンパンに膨れ上がってる。ここからどうやって回収するんだろ。

これ以上の上位の表現はナイってくらい最上級の言葉だと思うんだけど、強い言葉で組織を引っ張るってのは、そういうことじゃないと思います。
これは大衆への迎合、すなわち、「みんなこの言葉が欲しいよね?」という意図を感じてしまう。否、強い言葉ってのは「俺はコレがやりたいんだ」だと思う。

「異次元」「桁違い」「驚異的」というのは、それが奏功した際の受け手の評価や賛辞であって、リーダーが最初に発信する言葉としては不適。
最初からそんなことを言われれば、「あ、待ってればいいんだね」「異次元よろしく」になってしまう。もっとこうムーブメントを起こさないと。

アメリカ前大統領の「アメリカを1番にする。そのために関税を引き上げるし、移民も厳しく規制する。強かったアメリカを取り戻す」みたいなのは、「俺がそれをやりたいからだ」という強さがある。そこに理屈は不要だ。
(ちなみに言っておくと、共和党派とかじゃないです。もっと言えば政治に興味ないです。端っこで人知れず死にゆく一般ピーポーです。)

とにかく、最初から「異次元」といった、自己の信念というよりは大衆の物差しを優先するような形容は良くない。大衆は座って待つだけになるし、パンパンに膨れ上がった期待はいずれやり場のない怒りとなって襲ってくるだろう。


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