聞けばいいってもんじゃない。
それじゃあ「ご飯まだー?お腹すいたー。」の小学生と同じだ。
「できたのかできていないのか」が一番大事ではあるのだが、管理というからには手に取るように状況を把握するよう最大限の情報収集をしよう。
今は前菜を作っているのか、メインディッシュを作っているのか、材料が足りなくて困っているのか、手戻りが発生しているのか、そういう「状況」を把握しないといけない。
パーセンテージといった定量把握はもちろんのこと、きちんと定性的な情報も得ることでそれらが矛盾なきことを確認しなければならない。
だがしかし「人から聞いてるだけ」では手に取るように把握するというのは難しい。そこで同じ体験をした実績がものをいう。
料理家は、料理名だけでもちろんゴールまでの道筋がすべてわかる。すべてわかるから、途中のタイミングの進捗に関しても、経過時間、音、ニオイなんかで、今何してるかを手に取るようにわかる。
我々の世界も同じようなところがある。もちろん音やニオイは発しないものの、作られたドキュメントや会議録を読むだけでも随分と鼻を利かせることができる。
逆にそれがわからないとすれば、少し問題意識をもったほうがいい。そもそもゴールまでのストーリーをマネジメント側が把握できていない恐れがあり、もしそうなら問題に気づくことができない。部下の報告するパーセンテージを真に受けて、それをさらに上に報告するだけならあまりに給料が高すぎる。
だからといって毎度毎度、報告に嘘がないかを根掘り葉掘り聞いていては当然現場の出力が落ちる。だから、プロジェクトの現在地を「常に地図で見ているかのような解像度で把握」していこう。