バカの壁

自分は、特別勉強ができるタイプでもなかったし、もちろん高学歴でもないので、人様のことを「バカ」と言えるような立場ではない。無論、そうだとしても言っちゃいかんのだが。

大学生の頃に、養老孟司先生の「バカの壁」を初めて読んで、そのときは正直ピンとこなかったんだが、社会人になって、バカの壁を感じるようになった。その事例を書いていく。

1つ目
文章を読めない人
新人からベテランまで多数。作業指示を文書で与える。必要なことはすべて書いてありすべて読むには5分程度かかる資料だが、20秒くらいパラパラ読んで、書いてあることを質問してくる。
書いてあるから読んでくれと言うと「わかりました」といってしぶしぶまた読み始める。
ひどい人だとこれが2回・3回起こる。
また、「わかりました」という返事もおかしい。読めと言われたにも関わらずその指示を無視してしまっているのだから「大変失礼しました」であろう。

2つ目
新しいことは「できない」を主張する人
ベテランに多い。これまで経験したことがないという事実が、業務命令を断る理由になると勘違いしており、新しい仕事を「できない」という理由で断る人。こんな人にはお給料を返納いただく必要がある。

3つ目
たった一つの正解を探す旅に出る人
若手に多い。特に多いのが「これで合ってますか?」症候群。
数学じゃないので、合ってるか合ってないかという二択で考えるなと言いたい。
仕事の原則は、仮説検証。最初から答えがあれば君の給料はナイ。
君の答えがお金を生み出すんだと理解しよう。

4つ目
質問に答えない人
若手にもベテランにも多い。「○○は終わりましたか?」と聞くと、「いや、ちょうど別件が入ってしまって、ほとんど完成してるんですけど見直す部分があって、一応先方にも確認してるんですが回答が来てなくて」みたいな。終わったかどうかを聞いてんだから、「はい」か「いいえ」で答えてよ。
ここでまた「申し訳ないのですがもう一度同じ質問をします。終わりましたか?」といやらしく聞くと、「いえ、ですから先方の回答を待っておりまして」と言う。2回目の質問では、あえて「はい」か「いいえ」で答えてほしいことをわかりやすく質問しているというのに、こいつはそれすら気づいていない。

さすがにバカの壁を感じる。
繰り返しになるが自分は秀才でも高学歴でもないが、仕事においてはこういう部分が人よりくっきり見えていると思う。 

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